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聖クリスピノと聖クリスピニアノ殉教者            記念日 10月 25日


 クリスピノとクリスピニアノという兄弟は、ローマに住んでいた熱心なキリスト信者であったが、迫害が始まった時ゴールに逃げてキリスト教の宣教師になった。彼らは貴族であったが全財産を捨ててきたので、靴製造人になって、昼間は教えを宣べ、夜はもっぱら商売に励んだ。しかしわずかばかりの収入に甘んじて、貧しい生活をしていた。彼らの住居は現在ソワソンと呼ばれているノヴィオドヌムにあった。
 数年間彼らは多数の異教徒を改宗させながら平和に過ごした。しかし、マクシミアヌス皇帝がソワソンを訪問したとき。ある異端者たちがクリスピノたちの宣教活動について訴えたため、二人はリクチオ・ヴァロというキリスト教嫌いの男に引き渡されて残酷な苦しみを受けた。しかし彼らの心は変わらなかった。
 リクチオ・ヴァロは精神的に異常な人のようであったが、クリスピノ兄弟が何の刑罰も恐れないのを見て激しく怒って、気が狂ったように水中に飛び込んで死んだ。最後にマクシミアヌス皇帝は二人の首を斬るように命じた。
 今日、クリスピノとクリスピニアノは皮革製造業者の保護の聖人となっている。